先週まで模写していた作品について内容を聞かれた事もあって
ちょっとこの作品について紹介しときますね。
コルネリウス・デ・ヘームの「果物篭のある静物」です。
17世紀オランダ・レイデン派の画家デ・ヘームは
父親のヤン・ダーフィッツゾーン・デ・ヘームの工房で
10代の頃から油彩技法を学んでいました。
この作品を描いたのはおよそ23歳くらいだからね、
ヤバイです。タメですね。
これらの卓越した細密技法による静物画は当時オランダでの主流であり、自分は最も古典絵画らしい魅力に満ちているものだと思う。
この作品は国立西洋美術館の常設展示にあるので
興味ある人はチェック。
俺は高校の頃から何十回と訪れて「すげー」とか言ってました。
その後のマネとかルノワールあたりからの部屋はほとんどスルーで。
印象派以降の歴史的な価値は認めているのであしからず
というか現代においてすべては個人の好みの問題ですね
国立西洋美術館の常設展示は絵画における西洋美術史上の変移を追うために最適な施設です。史学的・図像学的・また絵画技法研究など色々な観点からの学習ニーズにすべて対応できる容量を持っています。且ついつでも気軽な値段で観に行ける貴重な存在です。高校生70円。二桁て。我ら大学生も130円です。大体企画展の付属で観る程度だけど、単体でも充分楽しめます。
このような卓越した西洋古典技法を研究することの出来る作品を持つ施設はあまり多くありません。そして膨大な歴史遺産を抱える本場西洋のミュージアムと比べると、その情報量は微々たるものです。我が国において西洋美術の浸透度が圧倒的に印象派以降の現代美術に偏ってしまっているのも、それ以前の美術情報の輸入とその魅力を伝える機会がまだ充分ではないことが原因かと思います。
オリジナル 模写
こんな感じで。「どこが縦読み?」とかでもいいです。
さて、ギブ&テイク